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小さな工房

雨ザラシ工房は、工房 兼 ショップ の革を専門とした小さな工房です。
オリジナル作品とランドセルを日々制作しています。
商品のすぐ隣の作業台では、 革を裁断したり、ミシンを踏んだり、ときには雑談したりしています。まさに、顔の見える 手元の見える工房です。

大切にしている事

錆びた鉄や、朽ちかけた木、風雨にさらされたモノには不思議な魅力があります。
新しいモノには無い、時間を経てきたからこそ出せる表情、そして物憂げな雰囲気。
変化は決して衰えや劣化ではなく、美しい事だと思うのです。

人はあまりにも、簡単な美しさを求め過ぎてしまったのかもしれません。
簡単である事は、一見効率がよく便利ではあります。
しかし、始末がわるいのです。

むかしの人は、本当に始末のいい暮らしをしていました。
庶民は普通、古着の着物を購入し、自分に合うように直して使います。
痛んでくると、痛んだ部分を取り除き、子供用の着物をあつらえます。
それが古くなれば今度は赤子のおしめになり、更には雑巾へと変化します。
雑巾の役目を終えれば、焚き付けとなり、灰になったら洗濯に使い、やっと土に還ります。絹や綿だからこそ出来る技。科学繊維でこうはいきません。

雨ザラシ工房が、出来るだけ自然に近いモノを使用しているのは、そんな理由からです。
決して永久に使えるモノではない、だからこそ大事にしたい。
そう思って貰えるモノ作りを目指しています。

なんで雨ザラシなの

人は、雨に濡れる事を嫌がります。
傘をささずに歩けば、風邪をひいてしまうから。
でも、ホントはそうじゃない。
ずぶ濡れになったら、ちゃんと乾かせばいいし
身体が冷えたなら、お風呂でしっかり温まればいいのだ。

みんなが傘をささなくてもいい。
大事なのは自分がどうしたいか。
そうじゃなきゃ、新しい芽は生まれない。
何か作りたいという単純だけど、本質的な欲求を大切に、日々創作をしています。