大切にしていること

錆びた鉄や、朽ちかけた木、風雨にさらされたモノには不思議な魅力があります。
新しいモノには無い、時間を経てきたからこそ出せる表情、そして物憂げな雰囲気。
変化は決して衰えや劣化ではなく、美しい事だと思うのです。

人はあまりにも、簡単な美しさを求め過ぎてしまったのかもしれません。
簡単である事は、一見効率がよく便利ではあります。
しかし、始末がわるいのです。

むかしの人は、本当に始末のいい暮らしをしていました。
こんな話は有名ですね。
庶民は普通、古着の着物を購入し、自分に合うように直して使います。
痛んでくると、痛んだ部分を取り除き、子供用の着物をあつらえます。
それが古くなれば今度は赤子のおしめになり、更には雑巾へと変化します。
雑巾の役目を終えれば、焚き付けとなり、灰になったら洗濯に使い、やっと土に還ります。

絹や綿だからこそ出来る技。科学繊維でこうはいきません。

雨ザラシ工房が、出来るだけ自然に近いモノを使用しているのは、そんな理由からです。
決して永久に使えるモノではない、だからこそ大事にしたい。
そう思って貰えるモノ作りを目指しています。